接触皮膚炎
接触皮膚炎は、かぶれとも呼ばれていて、ポピュラーなので、多くの人は何回か経験したことがあるはずです。
かぶれは皮膚炎の原因がはっきりしている時に使われます。
ですから、だいたいは原因物質をつけてよばれます。
しかし、かぶれはかぶれでもタイプは2種類あります。
物質に接触した人が全部かぶれる一次性毒物刺激のものと、特定の体質の人だけが反応するアレルギー性のものです。
接触皮膚炎は、かぶれとも呼ばれていて、ポピュラーなので、多くの人は何回か経験したことがあるはずです。
かぶれは皮膚炎の原因がはっきりしている時に使われます。
ですから、だいたいは原因物質をつけてよばれます。
しかし、かぶれはかぶれでもタイプは2種類あります。
物質に接触した人が全部かぶれる一次性毒物刺激のものと、特定の体質の人だけが反応するアレルギー性のものです。
手湿疹には2つの型があります。
かさぶたがつき、かゆみの強いものと、かゆみよりもヒリヒリ痛くなるものです。
手湿疹は主婦・美容師・調理師・飲食店の従業員などに多く見られます。
そのために主婦湿疹とも呼ばれています。
一番大きな原因は、水・石鹸・洗剤だと考えられています。
この病気は一種の職業病なので、手を使わないことが最も確実な治療法です。
しかし、なかなか難しいことなので、薄い木綿の手袋にゴムやビニールの手袋を着用するのがいいでしょう。
皮脂欠乏性湿疹は、全身の皮膚がカサカサして、脂気がなくなって、なんとなくかゆくなったりして、かいているうちに症状が悪化するという状態になります。
冬など寒い時期に、特に中高年によくみられます。
しかし、あったかくなると自然になおることもあります。
この病気を悪化させるさまざまな環境因子が知られていますが、1つ目に、低温という日本の気候条件です。
加齢とともに水分を保つことは困難になっていきます。
これが冬になるとますますひどくなってしまうのです。
2つ目に入浴です。
入浴によって表面の脂肪分が流れ落ちてしまうのです。
3つ目は保温具です。
電熱で皮膚の水分が蒸発し、皮膚の表面の血行の促進によりかゆみが増します。
4つ目は肌着です。
肌着の繊維によってかゆみを感じることがあるので、木綿の肌着を下につけるといいでしょう。
痒疹(ようしん)とは、非常に強いかゆみを伴う皮膚病で、かいていると、だんだん硬いボツボツができ、なかなか治りにくいやっかいな病気です。
痒疹の原因は、はっきりとはわかっていませんが、かくことが、悪化させていることは事実です。
痒疹は、かゆいという点では湿疹に似ていますが、硬いボツボツがたがいにくっつくことなく、独立しています。
しかし、中年期以後にお腹などによくできる痒疹は湿疹と区別するのが難しいです。
治療法としては、かゆみをおさえることが先決ですが、痒疹の場合は、かゆみをおさえることが難しいので、治療にはかなりの長期間かかることがあります。
じんましんとは、蚊に刺されたかのような大小の赤い浮腫状の腫れが、全身に広がり、かけばかくほどに赤く腫上がると言うやっかいな病気です。
この腫れのことを膨疹と言います。
ひとつひとつの膨疹は、数時間で消えますが、新しい膨疹ができてくるので、全体的には治るまで長くかかってしまうことがあります。
湿疹・じんましん・痒疹などのかゆみが症状の1つになっているものとはちがい、かゆみ以外にも皮膚の病変があり、その差によって病名が変わります。
そう痒症には、局所性そう痒症という、特定の一部だけがかゆくなるものと、汎発性そう痒症という、全身がかゆくなるものがあります。
全身的な異常としては、内臓悪性腫瘍など多くの病気に見られることがあるので、原因不明の強いかゆみがあった場合には念のため全身検査の必要があります。
汗疹(あせも)は、夏の暑いときなど汗のかきやすいところでできる皮膚病です。
新生児や乳幼児に多く見られ、かゆみのために泣くことで気づくことがあります。
あせもには2つの型があり、1つは非常に小さい透明の水ぶくれが集まったもので、自覚症状もないまま数日でなおります。
あせものもう1つは、やや大きめな赤くて水っぽいボツボツがたくさん集まったもので、その中心には小さな膿を持つことがあり、こちらの型はかゆいことがあります。
虫刺されといっても、人をさす虫は多く、その毒の強弱や刺された人の毒に対する反応の差によって症状はさまざまです。
蜂・・・蜂刺されは近年都会では少なくなってきていますが、刺された箇所に強い痛み・かゆみを感じ、大きく赤く膨れ上がり、治るまでには数日かかります。
蚊・・・蚊による虫刺されは、10円玉くらいに赤く腫れ、強いかゆみがあります。
しかし、ふつうは数時間でそのかゆみは引きます。
蚤・・・最近では衛生設備の整備により、あまり見られなくなってきました。
元来人につくことはないのですが、たまに刺した場合には強いかゆみと赤いボツボツ・水ぶくれができます。
かいせん虫と呼ばれるダニの一種のヒゼンダニが、皮膚の角層内に寄生して、つぎつぎに卵を産むために生じる病気です。
人と人の皮膚の接触でうつります。また、寝具・衣服を通してもうつります。
第二次世界大戦の末期から戦後にかけて大流行しましたが、薬剤が普及したために日本ではほとんど姿を見せなくなりました。
シラミ症とは、シラミが体に寄生して皮膚を吸血することによって、かゆくなってくる皮膚病です。
第二次世界大戦後、日本で大流行し、DDTを頭から撒布され下火になりました。
しかし近年、かいせんと同じく増えつつあり、小学校では大流行し、社会問題となっています。
人間に寄生するシラミは、アタマジラミ・コロモジラミ・ケジラミと三種類あり、寄生する場所がそれぞれ異なっていて、それぞれにアタマジラミ症・コロモジラミ症・ケジラミ症と病名がついています。
水虫・たむしは白癬につけられた俗称です。
この病気は湿疹・じんましんのように、皮膚疾患の中でも最もポピュラーな皮膚病です。
白癬はカビの一種の白癬菌が、皮膚の表面の角層について、そこで増殖して感染を起こします。
なので、身体のどこにでもできる可能性があるのです。
しかし、同じ白癬菌でもできやすい部分とできにくい部分があり、その箇所によって違った病名がそれぞれついています。
カンジダ症は、カンジダ・アルビカンスというカビによる感染症です。
このカビは酵母菌の一種で、元来常在菌のひとつです。
これがたまたま皮膚・粘膜に付着して増えると皮膚のカンジダ症になります。
皮膚のカンジダ症はジクジクした状態が長く続く場合にできやすくなります。
また、副腎皮質ホルモン外用剤を長期間外用している場合にもできやすくなります。
掌せき膿疱症とは、一般的に手のひらと足の裏のみに出来る病気です。
足だったら土踏まずの部分を中心として、小さな水疱と膿疱がたくさん集まって、これが破けるとかさぶたと皮膚が赤く角化して、ひどい場合にはひび割れになります。
足の水虫のようにも見えますが、水虫よりも土踏まずに集中して、症状的には小さな膿疱が中心で大きな水疱にならず、かゆみも水虫に比べると弱いです。
ところが、実際は症状は見た目ではなかなか区別しにくく、検査をしてみないと最終的な判断はできません。
アトピー性皮膚炎という、この病名は第二次世界大戦後に、使われるようになりました。
近年、幼少児がこの症状を示すことが多いので、母乳と人口栄養の関係などが論議されて話題を集めています。
アトピーとは、生まれつき特異な体質のことを言います。
その体質とは、花粉や食べ物などに対して皮膚や粘膜が異常な過敏反応を起こしたために、喘息・花粉症・じんましんなどの症状を起こしやすいというものです。
アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因を持っている人に生じる湿疹様の病気で、体質と関係があるので、完治させるのが大変難しく、乳児から場合によっては成人になるまでその年齢に応じて特有の症状を引き起こす皮膚病です。
アトピー性皮膚炎をアレルギー性疾患の一つとして考えるのであれば、治療の第一は原因の抗生物質を見つけて除去することです。
しかし、現実的には難しいことで、原因物質を確認されても、完全に除去することは困難です。
なので、皮膚科で行う治療はかゆみを抑えることが基本となります。
湿疹・皮膚炎では「かく」ことだけでも症状を悪化させます。
出来る限りかゆみを抑えて、かかないようにすることが治療のためには重要です。
せつは、毛穴の中で化膿菌が増殖して、毛を包んでいる毛包とその周りに化膿炎症を起こしたものです。
毛包に一致した赤くて小さなしこりが、しだいに大きく腫れて鶏卵大の自発痛、圧痛のある赤いしこりとなって、その中心にウミが集合した膿栓を作る、いわゆる「おでき」です。
よう、とは、このせつ、が数個以上集まったもののことを言います。
周りにあるリンパ腺も腫れて、全身の発熱を伴う恐れもあります。
昔までは顔に出来るせつのことを面ちょうと言って、恐い皮膚病でした。
このことは、顔が解剖学的にいうと脳に近く、皮膚に付着した化膿菌が上あごの隙間から脳の中に入りやすかったためです。
しかし、現在は抗生物質がたくさんでてきているので、ほとんど心配することのない皮膚病となっています。
化膿性粉瘤とは、表皮の成分が真皮の中に入りこみ、のう腫を作ったものを粉瘤といいます。
多くの場合が毛包の穴がふさがり、中で角質・脂肪がたまってできることが多いとされています。
これを外傷性表皮のう腫といい、何らかの原因により、表皮の一部分が真皮の中に入り込んで袋状になったものと考えられています。
表皮のう腫自体は、小豆大から鶏卵大くらいの大きさで痛みはありませんが、化膿菌がこの中で増殖すると袋内が化膿して、ウミと炎症のために袋の中身が増大し、激痛を生じるようになります。
これが化膿性粉瘤です。
爪囲炎、ひょうそうとは、爪の周りの皮膚の炎症性の変化のことで、多くの場合カンジダ菌の感染によるものなのですが、化膿菌、特にその中でもブドウ球菌による感染でも起こります。
化膿菌による感染の場合は、爪囲部のささくれ、小さな切傷などから感染が起こり、カンジダ性のものとは違って経過は急性で爪囲の発赤、腫脹などの炎症症状がはるかに強く、自発痛、圧痛も強くなります。
化膿性爪囲炎は、「ひょうそう」とも呼ばれ、「ひょうそう」というのは手足の指の化膿性炎症の全てにつけられる病名です。
あせものヨリとは、夏暑い時期に乳幼児の頭やうなじ、おしりにできるもののことです。
化膿菌が内に入り、化膿することが原因で起こります。
大豆大から指頭大くらいの硬くて赤いしこりや、柔らかくて赤紫のブヨブヨとしたしこりが、たくさんでき、場合によっては血膿が出てくるときもあります。
また、リンパ腺も腫脹して熱が出ることがあるため、痛みのためなのか、赤ちゃんの機嫌がわるくなることがあります。
化膿菌の感染症なので、抗生物質の内服と外用を行います。
ブヨブヨの柔らかいしこりは、中にウミがたまっているために痛いので、なるべく早く切開してウミを出したほうがいいでしょう。
蜂窩織炎とは、真皮から脂肪織にかけての化膿菌の感染症です。
毛のうや汗管を通して、真皮内に菌が増殖する場合、表皮の間を直接通って菌が進入する場合の2通りが考えられます。
最も多い原因菌はブドウ球菌で、感染した皮膚は全体的に赤く腫れて、皮下に硬い板状のしこりができます。
周りの正常な皮膚との境界線は不鮮明で、圧痛と自発痛が強くて、膿汁が出る場合もあります。
周囲のリンパ腺が腫れるため、発熱を伴うこともあります。
おできから悪化する場合もありますが、最も多いのは足の水虫を放置していて、そこからブドウ球菌が侵入して足の甲が赤く腫れあがるケースです。
結節性紅斑は、ひざ・足首のあたりを中心として、大小の鮮紅色の発赤・腫脹が多発する皮膚病です。
手の指から鶏卵くらいの大きさで赤くなり、皮下に境界の鮮明でなく、それほど硬くないしこりができます。
圧痛・自発痛が強く、あまりの痛さのために歩行することが困難になる場合もあります。
この病気の原因は菌ではなく、反応性の炎症です。
身体のほかの部位に細菌感染症があり、そこで増殖した細菌の菌体成分に対する反応のために、炎症が起きるものと考えられています。
このほかにウィルス感染・薬剤が原因の場合もあります。
バサン硬結性紅斑とは、思春期から中年期の女性の膝と足首の間にできやすい病気です。
結節性紅斑に比べると慢性で、一つのしこりが消えるのに数ヶ月かかります。
以前までは表面に潰瘍ができる人が多かったのですが、最近では減ってきました。
患者の多くは、ツベルクリン反応が強陽性で、しこりの病理組織像が、結核性の病変と類似しているために、これまでは結核感染と関連がある病気だと考えられていましたが、最近の学説によると結核菌との関係は特になく、いろいろな原因に対する反応性の肉芽腫性炎症と考えられています。
ベーチェット病とは、難病の一つとして社会問題ともなった病気で、膝と足首の間辺りをはじめとして、手首にもしこりを伴った紅斑ができます。
ベーチェット病のしこりは、小型で多くは割りと皮膚の浅いところにでき、一週間くらいで消失するので、だいたい区別がつきます。
この病気の原因は全くわかっていません。
しかし、人種差があり、日本人の患者が最も多く発生していますが、近年では減少傾向にあるようです。
患者の数とその国の農薬の消費量が比例しているということから、農薬に含まれているリンや塩素などによる中毒説も浮上していますが、細菌感染説もあり、結論は出ていません。
帯状疱疹とは、顔の半分、背中から胸やお腹の片側、一定の末梢神経の分布されている領域に沿って帯状に痛みと紅斑・水疱が多発する病気です。
初めは10円玉くらいの大きさから始まり、鶏卵大までの赤い紅斑が帯状につながって、数日後には平べったくて小さな水ぶくれが集合します。
1週間目くらいから、水ぶくれは黒く乾燥し始め、びらん・潰瘍となり、2・3週間で治ります。
水疱瘡の原因ウィルスである水痘・帯状疱疹ウィルスの感染症ですが、発病のメカニズムはまだよくわかっていません。
帯状疱疹は、普通は1度かかったら2度とかからない人がほとんどですが、ガン末期であったり、エイズにかかっている人は免疫機能に異常が見られる可能性が高いので、精密検査を受けたほうがいいでしょう。
単純性疱疹とは、帯状疱疹と同じで、この病気もウィルス感染症で、原因となるウィルスは単純性疱疹ウィルスです。
この病気は感染すると、感染した部位により臨床症状が違ってきます。
一般的に知られているのは、口唇ヘルペスという、風邪をひいたり、スキーに行くとできる小さな水ぶくれの集まりで、「風邪の花」とも言われています。
皮疹と感染時期との関係から、初感染病変と再発性病変に分かれます。
初感染病変は、ウィルスが初めて皮膚に感染したときに生じる症状で、赤い腫れ・小水疱の集まった病変ができ、ヒリヒリ痛みます。
まぶたの近くにできたときは、失明する恐れがあるので注意する必要があります。
また、激しく症状がでる場合には、このウィルスが1度皮膚に感染すると、発熱・日光照射・寒さ・過労などで皮膚の状態が悪くなり、水ぶくれとびらん面を同じところに作るようになります。
やけどとは、熱湯・焔・蒸気などの高温のものに皮膚が接した時に、皮膚の生じる損傷です。
誰もが経験したことのあるものです。
熱傷の程度は熱の強さと範囲によって重傷度が決まります。
皮膚の変化の程度によって、軽いほうから一度・二度・三度・(四度)に分類されます。
第一度は、痛みが軽く、皮膚が赤く腫れあがるだけの軽い熱傷です。
水ぶくれになることもなく、一週間以内に治ります。
第二度は、皮膚がひどく赤く腫れて、大小の水疱ができ、痛みも強く、治るまで二週間以上かかってしまいます。
第三度は、皮膚が完全に損傷され、表面は乾燥して灰白色に硬くなります。
痛みは逆に少ないですが、一週間くらいたつと、深い潰瘍になります。
尋常性白斑とは、最も知られている皮膚が白くなる病気です。
いきなり皮膚の一部が白くなって、だんだん境界線のはっきりした白い斑点になります。
身体のどこにでもでき、大きさも形もさまざまです。
この病気に一度かかるとなかなか治りにくく、原因は不明です。
同じ尋常性白斑であっても原因は一つではなく、複数の可能性があるのです。
治療法はあまりいいものがありません。
ですから、化粧品で色を隠すなどの対処がいいかもしれません。
白皮症とは、メノラサイトの中にあるメラニン顆粒合成に関与する酵素の異常によって、メラニン顆粒の合成ができないので皮膚が白くなってしまう病気です。
眼や毛髪、皮膚と全身の色素のない眼・皮膚白皮症と額・身体の一部の皮膚が対照的、または部分的に白くなる限局性白皮症の二つのタイプがあります。
これは遺伝性疾患で、全身性白皮症は劣勢遺伝、限局性白皮症は優性遺伝します。
白斑黒皮症とは、炎症が起きた後の色素脱失と、色素沈着の結果できた色素異常症で、薬剤の副作用として起こることがあります。
サイアザイド系の降圧利尿剤を服用すると、光線過敏症を副作用として起こすことがあります。
この種類の降圧剤を服用している人が日光に当たると、顔や手の甲など普段露出している部分が赤く腫れ上がり、このことを繰り返しているうちに、赤くなった皮膚にぶち状に黒褐色の色素沈着斑と、白い色素脱失斑ができます。
脱色素性母斑は、アザの種類のひとつで、一部の皮膚の色が白くなるものです。
出生の時か、生後数ヶ月のうちに限られた範囲、または列をなすようにして、皮膚の一部分が白く不完全に色がなくなります。
しかし、尋常性白斑のようなはっきりとした境界線があるわけではなく、周りに比べてやや白いといった感じの不完全色素脱失斑なので、後々大きくなるということはありません。
肝斑とは、顔の皮膚に起こる褐色の色素沈着のことです。
典型的なものは、妊娠中に顔にできるシミです。
どのような色素斑を肝斑と診断するのかは難しい問題で、いろいろな考えの人がいます。
肝斑の原因は、エストロゲンとプロゲステロンの両方の性ホルモンが関係しているということ以外は全くわかっていません。
妊娠中にできた肝斑は、出産後に消える場合もあれば、残る場合もあります。
一度肝斑になってしまうと、なかなかよい治療法はありませんが、日光照射は悪化させる原因となるので、注意が必要です。
そばかすは、頬を中心として顔にできる、小さな淡褐色から黒褐色の色素斑のことで、形はさまざまで類円形で多発性なものです。
色白な女性にできやすく、遺伝すると言われていますが、はっきりわかっていません。
五~六歳くらいにでき始め、思春期くらいになると1番目立ちだし、それから次第に目立たなくなっていきます。
気をつけるべきところは、直接日光を肌にあてないことで、日焼け止めを使用したりして、紫外線から守ってください。
このほかにいい治療法は今のところ見つかっていません。
リール黒皮症と女子顔面黒皮症は、厳密にいうと多少異なる病気とも言われていますが、大体同じものと考えていいでしょう。
この病気は、頬を中心に耳前部や額、まぶたなどの顔の皮膚に生じた紫褐色から黒褐色の網状、またはびまん性の色素沈着斑です。
男性の例もまれにありますが、多くは20~50歳の女性によくみられます。
一般的には、色素沈着の前に顔にかゆみや赤みが現れて、その後数ヶ月以内に色素沈着していることに気がつくパターンが多いようです。
若い女性を中心として胸や背中、腕などの骨が出ている部分の皮膚が、なんとなく黒ずんで見えるのが特徴で、検査をしてみても異常は見られません。
ですから、原因が全くわかりませんでしたが、話を聞くと患者の多くがナイロン製のタオルを愛用していて、毎日のように皮膚をきつくこすっていました。
しかも、やせ気味の人に多いという点により、皮下脂肪が少ないためクッションが弱く、刺激が伝わりやすいので色素の増加につながっているといわれています。
黒色表皮腫は、うなじ、わきの下、股などの皮膚が黒く、厚く、硬く、ザラザラする病気です。
中高年の人にこの症状が見られた場合には、内臓に悪性の腫瘍があることが多く、全身精密検査を受ける必要があります。
皮膚の病気によって、がんの早期発見につながるというのも少ないことではありません。
このことは皮膚と内臓病変の関係を示す代表的な疾患例です。
しかし、若い人にこの症状が見られた場合には、がんよりも太りすぎに原因があることのほうが多いようです。
また、脳下垂体、副腎皮質系の内分泌疾患に伴う場合もありますが、全身の精密検査はどっちにしろ必要です。
アジソン病は、慢性的な副腎皮質機能不全による全身の疾患です。
主な症状としては、全身の倦怠感、体重の減少、血圧の低下、食欲不振などが挙げられます。
皮膚の色素沈着も重要な症状のひとつです。
普段日光を受けやすい、顔などの部分の皮膚が黒味を帯びた褐色になり、特に手のひらにできるしわに一致した色素沈着、口腔粘膜の色素沈着が特徴です。
日焼けとは、紫外線による急性皮膚障害で、あとで色素沈着が残ります。
主に、中波長の紫外線による紫外線に対して起こる炎症反応なので、接触皮膚炎と熱傷をあわせた病気であるともいえます。
紫外線は皮膚の老化を早めて、皮膚がんも日光の当たったところに断然多いことは証明済みです。
日本の夏の紫外線の場合は、数十分直射日光に当たっていれば、皮膚は赤くなりますし、曇り空や日陰であっても紫外線はあります。ですから、日焼け止めを塗ったほうがいいでしょう。
でん風は、胸や背中にさまざまな大きさの境界が、鮮明な褐色の色素斑が斑点状に多発し、一部は融合し、大きな局面を作る病気です。
かゆみはほとんどないので、本人が気がつかないうちに、他人から指摘されて気がつくこともあります。
この病気は、青年男性に多く見られ、汗をかくことによって悪化します。
でん風菌というカビの種類の感染症です。
治療に有効的なのは、抗真菌外用剤ですが、感染が治ったとしても、病変部に長期間褐色や白いシミが残ってしまうこともあります。
色素性母斑(ホクロ)は、褐色、青黒色、黒色の色素斑のことです。
大きさはさまざまあり、高さも様さまざまです。
色素性母斑の最も小さなものがホクロです。
小さい時から数が次第に増え、古くなると消える場合もありますが、大きさはだんだんと増大します。
色素性母斑や血管腫は、母斑の代表的なもので、その他にも脂腺母斑、表皮母斑などのように、皮膚の全部の組織が、母斑性に増殖する場合もあります。
しかし、その増殖はがんのように制限なく広がることはありません。
扁平母斑とは、皮膚と高さが同じの褐色調で扁平な色素斑です。
これには2つのタイプがあり、生まれつきの型と、思春期前後の男性の胸や背中に出てくる型とがあります。
後の型に関しては、色素斑の上から硬い毛が生えていることもあります。
これは色素性母斑とは違い、表皮基底細胞のメラニン顆粒が増えることによって、色が濃くなったものです。
治療法は色々なものが試されているようですが、再発してしまうことが多いようです。
悪性化することはないので、気にしないで放置するのが良いでしょう。
蒙古斑とは、よく赤ちゃんのお尻にある、淡い青色の色素斑のことで、生後二歳くらいまでは色が濃くなっていきますが、たいてい数年後には自然と消えます。
しかしまれに、手・足・お腹・顔にできることもあります。
これを異所性蒙古斑といい、消えるのに時間がかかる場合や消えないものもあります。
蒙古斑は、胎児の時に真皮の中に存在していた真皮メラノサイドが、残ってしまったもので、黄色人種に多いとされています。
でも、大半はやがて消えるので、治療の必要はないものとされています。
太田母斑は、まぶたの周りを中心に額・頬・耳前部に生じる褐青色から青黒色の扁平で、まだらな色素斑で片側だけにできることが多いです。
この母斑は、女性にできることがほとんどで、出生時からあることと、思春期の時期になって出てくることもあります。
太田母斑の自然治癒は困難で、一生残ることが多いです。
特に出生時からある場合は重症型です。
治療法については、近年ではレーザー療法が発達してかなり良い結果が表れているようです。
血管腫は、真皮や皮下組織内にある、血管成分の異常が増加することによりできる母斑です。
異常を示す部位や、血管の構造の違いによって型はさまざまです。
赤ワイン色をした皮膚と、高さが同じで扁平で境界がはっきりしている赤い班のポートワイン母斑(単純性血管腫)。
乳幼児によく見られる、顔や後頭部の正中線にそって見られる、淡紅色ないし暗赤色の毛細血管の拡張した、赤い斑点が特徴の正中線母斑(サーモンパッチ)、ウンナ母斑。
出生時や生後まもなく出てくる、赤色ないし暗赤色で、やわらかい小腫瘤の表面はイチゴのように粒々している苺状血管腫(ストロベリーマーク)、などが代表的です。
酒さ様皮膚炎は、長期にわたって、顔に副腎皮質ホルモン外用剤を使用したときなどに起こる副作用につけられた名前です。
症状は、長期間の連用中に、顔に浮腫性の紅点や毛細血管の拡張、爪甲大くらいまでの硬くて膨れる扁平な小丘疹や、ニキビのような小丘疹などが、混ざった酒さのような皮膚炎です。
副腎皮質ホルモン軟膏の外用をやめると、症状が一時的にですが悪化してしまうために、やめることができず、さらに悪化していきます。
この症状は顔に長期間外用した場合に起こりやすいもので、顔以外ではほとんど見られません。
エリテマトーデスとは、膠原病といわれ、自己免疫疾患の一種です。
これには慢性型と急性型があり、どちらの場合も顔に特徴的な皮疹ができます。
頬から鼻にかけて、対称的に浮腫性の紅斑が蝶のような形に出現します。
よく見てみると、細かい紅斑がたくさん集まっていることが多いようです。
自覚症状は見られず、日光に当たると憎悪する傾向にあります。
エリテマトーデスは、若い女性によく見られ、発熱や関節痛などの全身症状と一緒に紅斑が出てきたときには、注意する必要があります。
はたけとは、主に中学生以下の子どもにできる皮膚病です。
頬や目の周りの皮膚がやや白くなり、表面にぬかのような細かい鱗屑がついている状態で、かゆみがある場合でも軽いです。
うつる心配はありません。
気になるのであれば亜鉛華軟膏、ワセリンなどの湿布で充分でしょう。
原因ははっきりしていませんが、角化異常か軽い炎症性の変化と言われています。
アトピー性皮膚炎の子どもに見られることが多いので、軽い湿疹性の病変と考えることもできます。
尋常性毛そうとは、口の周りやひげの剛毛の部分に生じた毛包炎の一種です。
成年の男性に見られることがおおく、毛包に一致した、小さな丘疹、濃ほうが多発してかさぶたがつき、ひどくなると、皮膚全体が赤くなり、硬くなります。
場合によってはかゆみ、痛みを伴うこともあります。
これは黄色ブドウ球菌の感染症で、髭剃りをした時などにできた、小さな傷から細菌感染が起こったものです。
最近は症状は変わらないのですが、原因がカンジダ菌の感染の場合もありますので、治療して治らなかった場合には真菌の検査が必要です。
青年性扁平ゆう贅とは、米粒大からその半分くらいまでの大きさの扁平に隆起した多角型、不整型の淡褐色をした、顔や手の甲によくできる、いぼのことです。
多発することが多く、一部は引っかいた後にそって、線状に並ぶ場合もあります。
青少年によく見られ、かゆみを伴うこともあります。
原因は、普通のいぼと同じ人乳頭腫ウィルスの感染症です。
治りにくい病気だといわれていますが、まれに自然治癒することがあります。
この時は一見悪化したかのような症状が出てきますが、これは自然治癒の前触れで、そのあとは跡形もなくキレイになくなります。
老人性ゆう贅、老人性色素斑とは、どちらも皮膚の老化現象で、青年期以後にできる皮膚のシミです。
どこにでもできるものですが、顔にできることが多いです。
老人性ゆう贅は、米粒の半分くらいからそら豆くらいの大きさで、淡褐色から黒褐色の扁平で、隆起した皮疹で表面がいぼ状や角化性になることもあります。
老人性色素斑は、大きさのさまざまな類円形の褐色の色素斑で、表面がややザラザラしていることがあります。
どちらも自覚症状はなく、単発も多発もします。
予防法もなく、体質にもよるようです。
稗粒腫とは、眼の周囲にできる、粟粒大の白色で半球状の硬い丘疹で、数個から十数個多発します。
自覚症状はありません。
毛包の一種の異形腫で角質がつまっています。
治療法としては、表面をメスまたは針などでやぶり、中身を圧出します。
やけどをした後にできることがあります。